アニメ「アポカリプスホテル」感想と学ぶもの

 アニメ「アポカリプスホテル」を見ました。


地球のホテル銀河楼にてホテリエロボットのヤチヨをはじめとするロボットたちが宇宙人を接客するというお話。

「ロボットが宇宙人をおもてなし!?」というざっくりあらすじだけ見て面白そうだなと思って見始めたアニメです。なんかアレかな毎話変わるがわる宇宙人が泊まりにきてその奇想天外なトラブルをロボットが解決するみたいなSF日常アニメかなと、見る前はそんなこと考えてました。だから第一話でいきなり人類滅んでてびっくり。おおこりゃ面白いと。

導入がいいですね。テンポよく、説明的でなく、謎のウイルスでパニックになる人類とホテルの日常を交互に見せて、人類が宇宙へ脱出した後もロボットたちがその日常を続けてる。100年これを繰り返していたんなだと。世界観への引き込み方が自然で上手い。

ホテルの広さの割にロボット少なくないか?と思ったら、ああ…そういうことかとすぐに分かる。寂しく辛い世界のはずなんですけど可愛いロボットキャラたちの前向きさと明るさでアニメ全体が暗くも悲しくもないのがいい。侘しさが程よい塩梅。

ヤチヨさんのキャラが良かったですね。オーナーの帰りを待ち続ける健気なロボット。人の心が分からないようなロボットらしい様子もあれば、悲しんだり怒ったりブチギレたりと人間臭さも満点。「ホテルを守るためならお客様であっても殴ります!」が最高。

ストーリー展開も予想外なことがたくさん。地球文明を滅ぼそうとする宇宙人が来たり、ヤチヨが宇宙へ行ったり何百年も時間が流れたり。登場キャラクターたちがロボットや宇宙人である、人外であることを存分に活かしています。

エピソードで好きだったのは9話ですね。おばあちゃんと結婚式の話。おおこんな結婚式があるんだと、アイデアに感心&感動です。いつの間かこのホテル宇宙人だらけだし宇宙人たちも地球に馴染んでて面白い。

11話も好きです。休暇をもらったヤチヨさんが街をぶらぶらする話。ほとんどセリフもなくただ色んな場所を見て色々遊んだりするだけなんですけど、人類のいなくなった街の様子が侘しくていい。廃墟好きには垂涎ものでしょうね。かくいう私もこの退廃した街を歩いてみたいと思いました。

いいアニメでした。見てよかった。最後まで面白かったですね。

作品の感想はこんなところですが、私が漫画家としてこのアニメから学ぶものや学びたいものを以下にまとめてみます。

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・漫画家として学ぶもの

導入のスムーズさ、設定の分かりやすさが素晴らしい。SFはどうやって読者を世界に引き込むか、そして設定をどう簡潔に伝えるかが大事なんだと思います。設定自体あまり複雑でないのが好ましいのですね。この作品がどういう世界なのかを説明ではなく事件と描写で丁寧に伝える。本作第一話はそこが上手でした。真似していきましょう。

好感の持てるキャラクター達。第6話で地球文明を滅ぼす宇宙人「アルマゲ(?)」が出てきます。今までいくつもの文明を滅ぼしてきた、我々が善悪のレッテルを貼るのであれば完全に「悪」なんですが、こういったャラクターにも好感が持てるよう描写されています。大事なのはシリアスに傾かない事ですかね。アルマゲが実際他の星を滅ぼすシーンは描写しない。アルマゲを倒すべく現れたヒーローっぽい奴らをちょっとギャグっぽく描く。アルマゲ自身にも信念や行動原理がある事を描写する。そして主人公達の味方とはいわないまでも心を通わせる。そう描くことで「悪」なんだけど「好き」になる、という事なんですね。

学ぶものはもっと山ほどあるんですけど (ロボットのデザインとか可愛さとか) このくらいにしておきましょう。

ではでは。






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